【家庭に平和を】(ハガイ書2章9節より)
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                           牧師 熊谷徹
 
 子供のために大切にしているものは家庭ごとに違うと思いますが、どの子
にとっても人切なのが「家庭の平和」です。家庭に平和・平安・安らぎがあ
るか、ということです。
 
 幼な子にとって「家庭]はまさに全世界です。その大事な家庭に、もしも
「平和」がなかったとしたら、子供はどうなるでしょう。お父さんとお母さ
んが、憎しみあい・いがみあい・互いに不信感を抱き、冷たい空気が家中に
ただよっている…としたら、、子供はどう感じるでしょう。

 幼い子供にそんなこと分かるわけがないと思うのは、大人の錯覚であり、
大きな間違いです。子供ほど家庭に漂う空気が暖かいか冷たいかを見事にキ
ャッチできる人はいません。子供は、自分のお父さんとお母さんが愛し合っ
ているか憎しみあっているかを敏感に察知します。子供は、自分の家庭が愛
の満ちた所であり、安心していられる「平和の場」であって欲しいと、心か
ら望んでいるのです。自分のお父さんとお母さんが、互いに愛し合い、信頼
し合っていて欲しいと願っているのです。

 家庭の平和は、良い夫婦関係から生れます。夫と妻が、それぞれ子供の父
と母でもあるということを忘れず、互いに愛し合い、信頼し合い、人間とし
て尊敬しあうことが大事です。子供のためを思うなら、ぜひとも、そう努力
して下さい。

 聖書にこういう御言葉があります。「わたしはまた、この所に平和を与え
る。 --万軍の主の御告げ--。](ハガイ書2章9節)。
 この聖句の「この所」という言葉を「私の家庭」と置き換えて読んでみま
しょう。すると、こう読めます;「神は、私の家庭、わが子の家庭に、平和
を与えて下さる」。

 どうぞ、お子様のためを思うなら、互いに愛し合い、尊敬し合い、信頼し
合って下さい。子供にとって全世界とも言うべき家庭を「平和の所]にして
下さい。子供の心に「平和」を与えられる家庭にして下さい!そうする力を、
神様は、きっと与えて下さいます!     (「絵本大好き!!の会」にて)

               
−茅ヶ崎同盟教会月報 2006年1月号より−