【子供たちに主の愛を!】(マルコの福音書10章15〜16節)
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                           牧師 熊谷 徹

「まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる
者でなければ、決してそこに、はいることはできません」(15節)。

 「子供のように神の国を受け入れる」とはどういうことでしょうか?‥・
「子供のように!幼な子のように!」とは、簡単に言えば、「素直になれ!
純真であれ!」ということでありましょう。そして、それ以上に重要なこと
は[信頼」ということであります。幼な子の最大の特徴は親に対する絶対的
とも言える信頼です。ですから、「幼な子の如くあれ!」とは「父なる神を
信頼せよ!」ということでありましょう。「幼な子が父や母に全く信頼する
ように、天の父なる神を信頼して神を信じなければ、神の国に入ることは出
来ない」‥・こう、キリストはおっしやるのです。

 こうおっしゃった後、キリストは子供たちを抱いて、彼らを祝福なさいま
した。「そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福され
た」(16節)。

 どの親もこの主イエスを見習うべきです。わが子を抱き、わが子の上に手
を置き、わが子のために祈る‥・これはとても素晴らしいことです。このよう
な親の愛と祈りに包まれて育った子は、何と幸いな子どもでしょう。

主イエスは、子供たちを、まるでご自分の子供であるかのように抱き、彼ら
に聖なる愛を注がれました。彼らの上にご自身の手を置いて、祝福されまし
た。彼らの上に置かれた「手」は、この数カ月後、ゴルゴタの十字架に釘づ
けられる手なのであります。罪人たちを救うために血を流される愛の御手が、
今、純真無垢な幼子たちの上に置かれています。その御手から聖なる「祝
福」が子ども達に注がれているのです。主の限りない祝福と愛が、子ども達
に注がれているのです。何と幸せな子供だちなのでしょう。そして、その主
の祝福と愛は、今も子ども達の上に注がれているのです!すべての子供たち
に、そしてその親達に、この主の愛を知って欲しいのです。

               
    −茅ヶ崎同盟教会月報 2006年10月号より−