茅ヶ崎同盟教会たより   2009年5月

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知恵のある子は父を喜ばせ、愚かな子は母の悲しみである。          (箴言10章1節) 
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「敬天愛人(天を敬い人を愛せよ)」を説いた明治のキリスト者、中村敬宇がこう書いています。「一母有り。四才児を携えて一牧師に問うて曰く、子を教うるは何才をもって始めとなすかと。牧師答えて曰く、汝の笑顔の光、小児を照らせしより、子を教うるの機会始まると」。

箴言の「愚か」とは、知的な意味で言っているのではなく、道徳的な意味での「愚か」を意味します。「敬天愛人」と正反対の生き方が聖書の言う「愚か」であります。母はわが子が「愚かな者」となることを誰よりも深く「悲しみ」ます。五月第二日曜日は母の日です。母の笑顔の光に照らされて育てられたことを覚え、母に感謝する者となりましょう。

     慈愛の主の恵みをお祈りします。
     牧師 熊谷徹(Toru KUMAGAI)