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彼らは・・・町はずれまで私たちを送って来た。そして、ともに海岸にひざまずいて祈ってから、私たちは互いに別れを告げた。それから私たちは船に乗り込み、彼らは家へ帰って行った。(使徒の働き21:5-6)
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7月第3月曜日は海の日。海岸は遊びの場、<つろぎの場、そして朝夕は格好の祈りの場。波の音を聞きながら、潮風を浴びながら、静かに神と語らうことができる祈りの場です。
時は、紀元57/58年頃、場所は、柔らかく美しい砂で有名な「町」ツロの「海岸」。美しい地中海の海岸で、別れを惜しみつつ、「ひざまずいて祈って」いる「私たち(パウロとルカ)」とツロの町の信徒達とその子供達。彼らはこれが地上で最後の別れになるだろうと覚悟しつつ「互いに別れを告げた」のでした。一幅の名画を髣髴(ホウフツ)とさせる感動的なシーンです。
別れた後、パウロは「船に乗り込み」旅を続けました。行く手には危険が待ち受けていることを承知の上で。一方ツロの信徒達は「自分達の所に(「家に」の直訳)帰って行った」のでした。それぞれに果すべき使命を胸に…。 (牧師
熊谷徹)
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