茅ヶ崎同盟教会たより 2013年9月


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私の義なる神。あなたは、私の苦しみのときに、
ゆとりを与えてくださいました。
(詩篇4:1)

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「私の苦しみのときに」と詩人は言う。彼は非常に辛い苦しみに会っていたのである。「苦しみ」のない人生などない。キリストも「あなた方は世にあっては患難があります。しかし勇敢でありなさい」と言われる。大切なのは「苦しみのときに」どう対処するか、患難にどう立ち向かうかである。詩人は祈った。「苦しみ」や患難さえも最終的に益として下さる「義なる神」に祈った。すると神は彼の心に「ゆとりを与えてくださいました」。

現代は「ゆとり」を失った時代である。多くの人が心に「ゆとり」を持たずギスギスした日々を送っている。この詩で「ゆとりを与える」と訳されたヘブル語の原義は「広げる、大きくする」である。心を「広げ大きくする」とき、心に「ゆとり」が生れる。それを可能にして下さるお方が「義なる神」である。

「苦しみのときに」一番必要なものは「ゆとり」である。「義なる神」は私達の心に「ゆとり」を与えて下さる。この詩人のように、このお方に祈るときあなたの心に「ゆとり」が生れて来るに違いない。  (牧師 熊谷徹)