茅ヶ崎同盟教会たより 2013年12月


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すべての人を照らすそのまことの光が世に来よう
としていた。
(ヨハネの福音書1章9節)
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二千年前のある夜、ベツレヘム郊外の草原で羊飼い達が羊の番をしていた。すると、天使が現れて「今日ダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです」と告げた。羊飼い達は飼葉おけに寝ているみどりごを捜し当てた。彼らの心は喜びに満たされた。彼らは暗い夜道を「神をあがめ賛美しながら帰って行った」。

羊飼い達に救い主の誕生が告げられたのは夜であった。夜、キリストは薄暗い家畜小屋に生まれた。暗く薄汚れた家畜小屋に救い主は光をもたらした。キリストは冷たく硬い石の飼葉おけに光をともした。夜の寂しい草原に光を与え、暗い夜道に賛美と感謝という光をもたらした。そして今もキリストは、家畜小屋のようなこの世界に、飼葉おけのような私達の心に、暗い夜道をさまよい歩く私達に、光をもたらして下さる「まことの光」なのである。

クリスマスは「すべての人を照らすまことの光」であるキリストが「世に来た」日である。メリー・クリスマス!
                   (牧師熊谷徹)