茅ヶ崎同盟教会たより 2014年03月


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主は季節のために月を造られました。太陽はその沈む所を
知っています。  (詩篇104篇19節)

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「やがて唱歌の声が聞こえた。賛美歌というものだろうと考えた。(中略)三四郎は耳を傾けた」。夏目漱石の『三四郎』の一節である。モデルとなった会堂は本郷中央教会、オルガニストは作曲家・岡野貞一。その岡野が作詞家・高野辰之と作ったのが名曲「朧月夜」である;「菜の花畠に、入日薄れ、見わたす山の端、霞ふかし。春風そよふく、空を見れば、夕月かかりて、にほひ淡し」。これは同じコンビによる「故郷」と共に東日本大震災後に最も多く歌われた歌の一つである。

主(神)は季節のために月を造られました」と詩人は言う。「太陽」も神が造られた神の作品である。夜は月を見て、月を造られた主を思い、昼は太陽を仰いで偉大なる神を思う。月と太陽を造られた創造主が、夜も昼もこの私を見守っていて下さると信じる。そこに平安な人生を送る秘訣がある。月を造り太陽を造られた大いなる神はこう言われる;「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」。        (牧師熊谷徹)