茅ヶ崎同盟教会たより 2014年08月


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恵みとまこととは、互いに出会い、義と平和とは、互いに口づけしています。
(詩篇85:10)
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名匠オリバー・ストーン制作『もう一つのアメリカ史』全10回を見た。圧巻は第3回『原爆投下』である。原爆の残忍さと広島・長崎への原爆投下は全く不要で無意味な悪魔的所業だったということを訴えている。戦争の罪悪と平和の尊さを考えさせる秀作である。

今から2500余年前、バビロン捕囚で異国の地にいた詩人はいつか祖国に帰れる日が来るのを夢見た。彼はその夢を詩にしたためた。雑踏の中で「恵み」が「まこと」という旧友に「出会い」抱き合って再会の喜びに浸っている。そのそばでは「義」という青年が「平和」という恋人に再会して愛の「口づけ」を交わしている。そこには喜びがあり、平和が溢れている。そういう平和な時代が到来する日を詩人は夢見たのである。

今年も原爆の日、終戦の日がやって来る。「国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない」(イザヤ2:4)と言える日が来るまで、世界の平和のために祈り続けていこう。(牧師熊谷徹)