茅ヶ崎同盟教会たより 2017年11月
=========================
   「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。」
          イエスは子どもたちを抱き、
        彼らの上に手を置いて祝福された。 

           新約聖書・マルコの福音書10章14-16節

========================
 修道士は生涯独身,それが修道院の定めです。でも宗教
改革者ルターは,独身制は誤りであると主張して,1525年
に修道女であったカタリーナと結婚しました。彼らの間に
は六人の子どもが与えられました。六人のうち二人は夭逝
したそうですが,円満な家庭を築いたと言われます。
 一般の人々は,聖職者が妻帯し子育てに奔走する姿をみ
て,世界が大きく変わったと感じたはずです。ある研究者
は,その姿を「子育てに追われる宗教改革者」と表現しま
した。結婚生活や子育ては,喜びや楽しさだけでなく苦労
や悩みや悲しみも経験します。ルターもその生活から気付
きを得て,「子どものため」という視点で,教会の働きや
教育に具体的な工夫を取り入れるようになりました。
 冒頭の言葉は,イエス・キリストが子どもたちをそばに
呼んで祝福を与えた箇所です。イエスは子どもたちに優し
い眼差を注ぎました。私たちの心持ちや感情は移ろいます
が,神は,子どもたちに祝福を満たそうと招いておられま
す。それゆえ教会は子育てを応援します。夫婦の間に,親
子の間に,家族の中に喜びが溢れるように願っています。
私どもの教会では11月第二日曜日の礼拝で子ども祝福式を
行い,それぞれの家庭に与えられている子どもたちめ祝福
を祈ります。 牧師 山村 諭