茅ヶ崎同盟教会たより 2018年05月
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「あなたの父と母を敬え。」
         
             出エジプト記20章12節

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 歌手のさだまさしさんのもとには、誕生日にお母さんからの長い長い祝電が毎年届いたそうです。旅先のホテルやコンサートホール宛てに届く豪華な祝電には、出産の時の細やかな記憶が綴られていて、その電報を通して、さださんは自分の知らない自分を、毎年少しずつ教えられたそうです。
 「誕生日になりました、ありがとう」。さださんは、ある時から、自分の誕生日の朝には、まず母親に電話をして感謝を伝えるようになりました。きっかけは淀川長治さんの「誕生日は自分が生まれたことをお祝いする日じゃなくて、命懸けで僕を産んでくれた母を思って一日過ごすことにしているんです。」との言葉を聞いたことでした。
 誕生日に母を思い「ありがとう」と伝える。ついでに父を思い感謝を伝える。もはや伝えられないならば感謝の内に思い起こす。そのようにして「父と母を敬う」歩みを神さまは求めておられます。もうすぐ母の日です。アメリカの教会学校で始まった母の日。十戒の「あなたの父と母を敬え」を思い起こしながらカーネーションを飾ったことが始まりです。今年は母の日だけでなく自分の誕生日にも感謝を伝えてみたいですね。
               牧師 山村 諭