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「主は、地上に人の悪が増大し、その心に図ることが
みな、いつも悪に傾くのをご覧になった。それで主は、
地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められた。」
創世記6:5-6
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「私の生きるこの島は、なんと美しい島だろう。青く輝く海…岩に打ち寄せ、しぶきをあげて光る波」6月23日「慰霊の日」沖縄全戦没者追悼式で中学3年生の相良倫子さんは平和の詩「生きる」を読んだ。「73年前、私の愛する島が、死の島と化したあの日。青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。草の匂いは死臭で埋め尽くされ・・・幼子の泣き声、着弾に揺れる大地、血に染まった海…」戦いの記憶は沖縄の人々の心に今も癒えることのなく深く刻まれている。今も世界のどこかで同じように戦いにより尊いいのちが失われている。
神は創造の御業が終わった時、「ご自分の造ったすべてのものを見られた。見よ。それは非常に良かった。」(創世1:31)神のかたちとして造られた人もまた、神の目に非常に喜ばしい存在であった。しかし後に悪が増大していったとき神は上記のように、人を造ったことを悔やみ、心を痛められた。人類の歴史は常に神の心を痛めていると言わざるを得ない。神はいつまで忍耐して下さるのだろう。相良さんは言う「奪われた命に思いを馳せて心から誓う。私が生きている限り、こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を絶対に許さないことを。」と。
このように誓う人が一人でも多くと願う。「滅ぼしはしない。その10人のゆえに。」(創18:32)と、アブラハムに誓って下さった神の憐みの御声を聞くことができるかもしれない。
伝道師 川島正子
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