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「倒れても起こしてくれる者のいない ひとりぼっちの人はかわいそうだ … 一人なら打ち負かされても、二人なら立ち向かえる。三つ撚りの糸は簡単には切れない。」
伝道者の書
4章10 -12節より
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英国では, 2018年 1月から「孤独問題担当大臣: Minister for Loneliness」という閣僚のポストが設置されたそうです。孤独の問題に国が税金を投じて対策を講じていることに驚きを覚えます。孤独は「煙草を1日
15本吸うことに匹敵する」との研究報告もあるとのこと。
孤独はあらゆる世代に,あらゆる境遇の中で誰にでも起こり得ます。離別や死別だけでなく,初めての子育て,家族の介護,闘病生活,普段の職場や学校でも,孤独感や疎外感は訪れます。悲しみ,不安,寂しさは,生きる喜びを奪ってしまいます。自覚的に独りであることの積極的意味・肯定的側面もありますが,不安と寂しさに捕らわれたひとりぼっち人生は,神のかたちに造られた人間の本来の姿とはいえません。
イエス・キリストが宣べ伝えた神の国は,社会的に抑圧され,のけ者にされていた人に回復を与え全ての人を共に活かす使信でした。悲しみと諦めに支配された人を喜びに生かす福音をキリストは告げました。社会的身分や民族の違い,生まれた境遇にかかわらず,隔ての壁を打ち壊し,共に生きる関係を築き上げる使信が,キリストの福音です。共に教会に生きる喜びを味わいながら人生を歩んでみませんか。祝福がありますように。牧師 山村
諭
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