============================ 「柔らかな答えは憤りを鎮め, 激しいことばは怒りをあおる。」 旧約聖書 箴言15章1節 ============================ 先日ある雑誌記事で「エピジェネティクス(生まれた後の遺伝学)」という言葉を知りました。最近の研究では、遺伝子は生涯変わらないという常識が覆され、環境的な要因でDNAの特定部分に変化が生じ、遣伝子の機能が変化することが分かってきたそうです。どんな環境に身を置くかで遺伝子の機能が変化し、しかも能力にも影響するとなれば、環境や体験に細心の注意を払うようになるでしょう。 子どもの能力を伸ばすために様々な体験を用意したとしても、家庭内の言葉が「激しいことぱ」に囲まれていたら「怒りの能力」をあおることになるでしょう。夫婦の間に言い争いや怒りの感情が渦巻いていたら、家族の人格に影響を与えると考えられます。ちょつと強いことばに、つい激しく応じてしまうという経験が私たちの日常にあふれていると思います。でも自分の不機嫌が家族の遺伝子にまで影響すると思うと何とかせねばと思います。 柔らかなことばを語る人になりたいと願います。自分の欠けを認め、思い煩いを神さまにゆだね、「赦せる心をお与えください」と神さまに求めるしかありません。聖書の知恵の言葉は、神さまに救いを求めるよう私たちを導いています。 祝福がありますように。 牧師 山村 諭 |