茅ヶ崎同盟教会たより 2019年6月
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 じつに、キリストこそ私たちの平和です。キリストは、私たち二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち倒し、様々な規定からなる戒めの律法を廃棄されました。
              エペソ2:14、15

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 サクラダファミリア(聖家族蹟罪教会)はスペインのバルセロナにあるカトリック教会でアントニ・ガウディが1882年に建築をはじめ、完成予定が2026年という、建設開始から136年、現在完成を目指している教会である。過日、NHKで放映されたこの教会の番組も見て感動したので紹介したい。この教会80メートルの上に「イエスの塔」を建て、その内部の装飾を担当するのが芸術工房監督の外尾哲郎さんだ。外尾さんはそこに入った時、イエスを感じられるような空間にしたいと思われたようだが、ガウディ自身がどういう思いでこの内部を装飾したかったかは資料が失われている為、わからず外尾さんは探し求めていた。しかし、ついに、手がかりが見つかった。それはガウディが試作していた境目のないグラデーションの色彩の石だった。自然には境目がない、空、海、水、森。人間が作るものは貧富の差、社会の分断、しかしそれらも自然のグラデーションのように乗り越えられる、ガウディはそういう平和の祈りをイエスの塔に求めていたのではないかと外尾さんは確信した。夜明けのピンクと青の混ざり合った紫、色のグラデーションは神からの贈り物とナレーターが語っていた。
イエス様は十字架によって敵意を滅ぼされ、互いに愛し仕えることを教えられた。分断も亀裂も神様によって癒されますように。
             伝道師  川島正子