======================= 「順境の日には幸いを味わい,逆境の日にはよく 考えよ。これもあれも,神のなさること。後のこ とを人に分からせないためである。」 旧約聖書 伝道者の書7章14節 ======================= ●「難問と不可解なことの区別をはっきりさせよ う」。英国の神学者A.E.マクグラスは,C.S.ルイス に関する著書の中でこのように言っています。難 問とは「十分な情報を得れば解決できる問題」で あるのに対して,不可解なものは「人間の理解力 をこえた事柄」であると。 ●この世界や私たちの人生には,難問と不可解な ことがあるのだと心得ておくことは役に立ちます。 私たちが人生で経験する苦しみや痛みには,簡単 に解決することも理解することもできない不可解 なことがあります。私たちの理解力には限界があ り,私たちの心はそんなに強くもありません。 ●不可解な事柄に遭遇した時,立ち止まって考え てみても,分からないことは分からないのだと思 います。それでも聖書は「これもあれも,神のな さること」と語ります。順境も逆境も神のなさる ことです。苦しみや痛みも神の領域外のことでは ありません。むしろキリストは苦しみを担うため にこの世に来てくださいました。私には分からな くても神は知っておられ,苦しみを担っておられ る。この神に信頼する人は,分からないこととも 同居することができるようになるのです。 祝福がありますように。 牧師 山村 論 |