茅ヶ崎同盟教会たより 2019年9月
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「順境の日には幸いを味わい,逆境の日にはよく
考えよ。これもあれも,神のなさること。後のこ
とを人に分からせないためである。」       
                       旧約聖書 伝道者の書7章14節
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●「難問と不可解なことの区別をはっきりさせよ
う」。英国の神学者A.E.マクグラスは,C.S.ルイス
に関する著書の中でこのように言っています。難
問とは「十分な情報を得れば解決できる問題」で
あるのに対して,不可解なものは「人間の理解力
をこえた事柄」であると。
●この世界や私たちの人生には,難問と不可解な
ことがあるのだと心得ておくことは役に立ちます。
私たちが人生で経験する苦しみや痛みには,簡単
に解決することも理解することもできない不可解
なことがあります。私たちの理解力には限界があ
り,私たちの心はそんなに強くもありません。
●不可解な事柄に遭遇した時,立ち止まって考え
てみても,分からないことは分からないのだと思
います。それでも聖書は「これもあれも,神のな
さること」と語ります。順境も逆境も神のなさる
ことです。苦しみや痛みも神の領域外のことでは
ありません。むしろキリストは苦しみを担うため
にこの世に来てくださいました。私には分からな
くても神は知っておられ,苦しみを担っておられ
る。この神に信頼する人は,分からないこととも
同居することができるようになるのです。
   祝福がありますように。 牧師 山村 論