======================== キリストのことばが、あなたがたのうちに豊かに住むようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、忠告し合い、詩と賛美と霊の歌により、感謝をもって心から神に向かって歌いなさい。たしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。 新約聖書 コロサイ3章16節 ======================== ●新型コロナ禍によって, 人と会うことや会話をすることに,ずいぶん神経を使うようになりました。感染拡大を防ぎたい。自分が感染を広げてしまうかもしれない。そういう心配があるので,人と話すことも, ためらいがちです。いつも何らかの制約があるような気がして,話したいことも自分の中で押しとどめてしまうことがあるかも知れません。 ●大ヒット映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督はあるラジオ番組で「相談は換気」と言われたそうです (相鉄瓦版267号「話すことの大切さ」より)。話すことをためらい一人で抱え込むと,内側はよどんでしまいます。人に話すことでこもっていたものが外に出て,新鮮な空気が入ってくると言うのです。人と話すことは,良く生きるためにどうしても必要な大切なことなのだと思わされます。 ●冒頭の聖書のことばは教会のあるべき姿を伝えています。教会は人と人が話をすることを大切にしています。知恵を出し合い,互いに教え,忠告もし,そして神に賛美を歌う。「ことば」がいつもそこにあります。人の「ことぱ」はよどむことがあり,時に人を傷つけてしまいます。「ことば」を整え方向づけるのが「キリストのことば」です。コロナ禍にあっても,知恵をもって語り合うことを大切にしていきたいと思います。祝福を祈ります。 牧師 山村諭 |