今月号の目次
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Comment | 7 January 2019
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代謝のこれからの10年
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Fredrik Bäckhed, Elisabetta Bugianesi, Heather Christofk, Ivan Dikic, Rana Gupta et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0022-7
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Comment | 7 January 2019
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マウスの系統に注意
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José Antonio Enríquez
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0018-3
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News & Views | 7 January 2019
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謎だったNMN輸送体が発見された
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Lindsay E. Wu & David A. Sinclair
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0015-6
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News & Views | 7 January 2019
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繊維症を治す代謝戦略?
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Joshua D. Rabinowitz & Gökhan M. Mutlu
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0013-8
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Review Article | 30 December 2018
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クレブス回路の代謝物を免疫およびがんのシグナル伝達と結び付ける
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Dylan G. Ryan, Michael P. Murphy, Christian Frezza, Hiran A. Prag, Edward T. Chouchani et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0014-7
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クレブス回路の代謝中間体は生体エネルギーおよび生合成の要求を満たしているが、近年はシグナル伝達との結び付きも明らかにされている。今回のReviewの著者たちは、コハク酸、フマル酸、イタコン酸、2-ヒドロキシグルタル酸異性体、アセチルCoAが発揮するそうした非代謝的シグナル伝達機能を免疫細胞とがん細胞の両方においてまとめた。
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Review Article | 7 January 2019
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生物のエネルギー恒常性の微生物による調節
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Patrice D. Cani, Matthias Van Hul, Charlotte Lefort, Clara Depommier, Marialetizia Rastelli et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0017-4
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腸内マイクロバイオームは、宿主の生理機能や、代謝疾患などの疾患の重要な調節要因であることが明らかになってきた。今回Caniたちは、腸内微生物相が宿主の代謝調節に影響を及ぼす機構について概説した。
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Article | 7 January 2019
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Slc12a8はニコチンアミドモノヌクレオチド輸送体である
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Alessia Grozio, Kathryn F. Mills, Jun Yoshino, Santina Bruzzone, Giovanna Sociali et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0009-4
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ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)はNAD+の生合成前駆体であるが、NMNがどのようにして細胞内に取り込まれるのかは、完全に解明されているわけではない。今回著者たちは、Slc12a8遺伝子がNMNの特異的輸送体をコードすることを発見した。この輸送体はin vitroおよびin vivoのマウス腸内で、NMNの取り込みと細胞のNAD+レベルを調節していた。
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Article | 19 November 2018
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GIPは骨髄細胞由来のS100A8/A9を抑制することで炎症や体重を調節する
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Fernanda Dana Mantelmacher, Isabel Zvibel, Keren Cohen, Alona Epshtein, Metsada Pasmanik-Chor et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0001-z
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グルコース依存性インスリン分泌刺激ペプチド(GIP)は、栄養に応答して放出される腸のインクレチンホルモンである。今回著者たちは、骨髄細胞においてGIP受容体シグナル伝達を喪失させると、脂肪組織において炎症性S100A8/A9の放出が促進されることを示し、GIPの抗炎症および抗肥満の機構を報告した。
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Article | 19 November 2018
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アンドロゲン受容体が駆動する前立腺がんではミトコンドリアのピルビン酸の取り込みが代謝脆弱性である
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David A. Bader, Sean M. Hartig, Vasanta Putluri, Christopher Foley, Mark P. Hamilton et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0002-y
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前立腺腺がんにおいてアンドロゲン受容体(AR)が駆動する増殖の代謝依存性はほとんど分かっていないが、ホルモン療法が有効でない場合には、治療標的になるかもしれない。今回著者たちは、ミトコンドリアピルビン酸輸送体(MPC)がARによる転写調節を受けること、また、MPCを阻害すると、ホルモン感受性前立腺がんおよび去勢抵抗性前立腺がんにおいて腫瘍の増殖が抑制されることを実証した。
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Article | 19 November 2018
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肥満においてはANT2のノックダウンにより、脂肪細胞の低酸素状態が低減し、インスリン抵抗性が改善される
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Jong Bae Seo, Matthew Riopel, Pedro Cabrales, Jin Young Huh, Gautam K. Bandyopadhyay et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0003-x
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肥満や脂肪組織の機能不全では低酸素状態が引き起こされることが知られている。今回著者たちは、高脂肪食摂取の開始後早期に、ミトコンドリアタンパク質ANT2(adenine nucleotide translocase 2)が活性化されることで、脂肪細胞の酸素消費が上昇すること、また、ANT2を特異的に阻害すると、脂肪組織の低酸素状態、炎症、インスリン抵抗性が低減することを示した。
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Article | 3 December 2018
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長鎖非コードRNAであるCHROMEは霊長類においてコレステロール恒常性を調節する
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Elizabeth J. Hennessy, Coen van Solingen, Kaitlyn R. Scacalossi, Mireille Ouimet, Milessa S. Afonso et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0004-9
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コレステロール恒常性の維持はヒトの健康に不可欠である。今回著者たちは、CHROMEと呼ばれる、霊長類特異的な長鎖非コードRNAを特定して特徴付けを行い、CHROME がmiRNAの微調節によりコレステロール恒常性を制御すること、また、CHROMEのレベルはヒトのアテローム性動脈硬化で上昇していることを示した。
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Article | 7 January 2019
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トランスフェリン受容体2はBMPおよびWntシグナル伝達を介して骨量と病的骨形成を制御する
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Martina Rauner, Ulrike Baschant, Antonella Roetto, Rosa Maria Pellegrino, Sandra Rother et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0005-8
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トランスフェリン受容体2(Trf2)は、肝臓内で働いて鉄恒常性を調節することが知られている。今回著者たちは、Trf2が骨芽細胞特異的にBMPシグナル伝達を調節することで骨恒常性を調節するという、これまで知られていなかった役割を報告した。
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Article | 7 January 2019
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ギブスエネルギー散逸の上限が細胞の代謝を支配する
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Bastian Niebel, Simeon Leupold & Matthias Heinemann
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0006-7
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生物が異なっても代謝フラックスのパターンは類似しているが、その根底を支配している原理は未解明である。今回Niebelたちは、制約に基づく熱力学・化学量論モデルとともに定量的なメタボロームおよび生理学的データを用いることにより、細胞のギブスエネルギー散逸率の上限を発見した。これは各種の生物の代謝を決定付けている可能性がある。
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Article | 3 December 2018
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脂肪細胞でのホルモン感受性リパーゼとChREBPの相互作用がインスリン感受性を制御する
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Pauline Morigny, Marianne Houssier, Aline Mairal, Claire Ghilain, Etienne Mouisel et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0007-6
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脂肪細胞でのインスリンシグナル伝達の障害はインスリン抵抗性の特徴である。今回著者たちは、ホルモン感受性リパーゼが細胞質にグルコース応答性転写因子ChREBPを隔離できること、これによってその標的であるELOVL6の転写が妨げられ、インスリンシグナル伝達が低下することを示した。
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Article | 7 January 2019
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皮膚繊維芽細胞の代謝調節は皮膚の細胞外マトリックスの恒常性および繊維症に関与する
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Xiao Zhao, Pamela Psarianos, Laleh Soltan Ghoraie, Kenneth Yip, David Goldstein et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0008-5
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細胞外マトリックス(ECM)の恒常性は組織の正常な機能に不可欠であり、損傷や外傷、疾患で恒常性が乱されると繊維症が生じる。今回著者たちは、解糖と脂肪酸酸化経路が繊維芽細胞の挙動を調節しており、それぞれがECMの上方制御と下方制御において相反する影響を持つことを明らかにした。
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Article | 7 January 2019
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血管新生中の内皮細胞の増殖にはミトコンドリアの複合体IIIが必要である
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Lauren P. Diebold, Hyea Jin Gil, Peng Gao, Carlos A. Martinez, Samuel E. Weinberg et al.
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Nature Metabolism
1,
doi:10.1038/s42255-018-0011-x
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血管新生では内皮細胞(EC)が解糖を要求するが、この過程におけるミトコンドリア呼吸鎖の働きは明らかにされていない。今回著者たちは、ECの増殖にはミトコンドリアの生合成の役割が必要であり、血管新生にはECのミトコンドリア呼吸が必要であることを明らかにした。
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