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注目の最新論文
Research Picksでは、近年創刊したネイチャー・ポートフォリオの出版誌に出版された最新の論文の中から、世界的に話題となった論文や日本からの論文をご紹介します。毎号、掲載されるジャーナルは様々です。
© Xiaobo Yin, University of Colorado, Boulder. Cover Design: Tulsi Voralia
Article | 18 June 2021
スペクトルシフトおよび一方向性光取り出しフォトニクスによる温室での生産量の増加
今回、屋内や温室で栽培されるリーフグリーンレタスの光合成とバイオマス生産をパッシブに増強するための、一方向性光取り出し蛍光フィルムが設計された。バッチ処理したフィルムのトータルの光取り出し効率は89%であり、変換光の大部分はレタスの方向に導かれていた。このフィルムは、温室などの保護された環境で作物の生産効率を高めるために応用できる可能性がある。
Perspective | 21 June 2021
マルチオミクス解析における、公にされず、対処もされていない、無視された課題
生物学的試料の理解を深め、分子間相互作用を推測するために、マルチオミクス解析が利用されることが増えてきている。しかし、マルチオミクスデータを最大限に活用し、誤った結論を導かないようにするためには、まだいくつかの課題に取り組まなければならない。
Resource | 21 June 2021
D4フォーマットと4ツールによる量的ゲノミクスデータの効率的な解析と保存の両立
ゲノミクスデータセットのためのD4フォーマットは、比較的低分散の配列被覆度にもとづく適応的符号化戦略を採用している。この符号化は、生物学研究のためにこれらのデータセットに対してクエリを実行する速度を向上させると同時に、既存のフォーマットよりも優れた、または同等のファイルサイズも実現する。
Article | 14 June 2021
ADAMANT:AADvac1のプラセボ対照無作為化第II相試験—アルツハイマー病のタウ病変に対する能動免疫療法
著者たちは、アルツハイマー病に対するタウワクチンであるAADvac1の24か月間にわたる第II相試験の結果を報告している。AADvac1は安全であり、高レベルの抗体を誘導することが確認されたが、研究試料全体では、臨床転帰に有意な変化は認められなかった。
Article | 14 June 2021
APOE4
はアミロイドβとは無関係にシクロフィリンAを介して、老化したアルツハイマー病マウスモデルにおける進行期の血管性神経変性疾患を加速する
この研究では、アルツハイマー病の最大の遺伝的リスク因子の1つであるAPOE4が、アミロイドβの存在とは無関係に、周皮細胞でのシクロフィリンA経路の活性化を介して老化マウスにおける進行期の血管機能障害や神経変性を促進することを示している。
Article | 03 June 2021
連続的な単一細胞ゲノミクスから明らかになった、初期段階の乳がん患者における内分泌療法とCDK4/6阻害剤の併用療法進行に伴う治療抵抗性サブクローンの収斂進化
Bildたちは、単一細胞ゲノム解析によりクローンの収斂進化機構を明らかにし、FELINE試験で内分泌療法とCDK4/6阻害剤を併用した初期乳がん患者における治療抵抗性を説明している。
Article | 10 Jun 2021
海洋ごみの地球規模の分類から見えてきた沿岸-沖合の仕分けシステム
海洋ごみに関するデータは散在している。本研究では、世界中の水域ごみのインベントリーを調和させることで、全世界のごみの大半がテイクアウト食品からのプラスチックであり、釣りに関連したごみがそれに続くこと、および、ごみは沿岸部に捕捉されていて、陸上からのプラスチックは主に小さな破片として外洋に到達することを明らかにした。
Article | 07 Jun 2021 |
Open Access
アルヴェーン波によるオーロラ電子の加速の物理の実験室測定
アルヴェーン波が、降り注ぐオーロラ電子を加速する主要因となりうることが予想された。今回著者たちは、オーロラ帯に関連する条件下でのアルヴェーン波から電子へのエネルギーの共鳴移動を直接検証する実験室測定について報告している。
Article | 30 Jun 2021 |
Open Access
COVID-19における性別特異的なリスク要因や臨床転帰の解析
Junたちは、ニューヨークでCOVID-19により入院した患者からなる2つのコホートにおいて、性別により層別化した臨床転帰を評価した。両方のコホート[世界的大流行(パンデミック)の初期の患者コホートとその後の期間の患者コホート]において男性であることは転帰不良のリスク要因である一方、初期のコホートで観察された性別特異的なリスク要因の一部は、その後の期間のコホートでは観察されなかった。
Article | 07 Jun 2021 |
Open Access
フランスにおける秋のロックダウンはSARS-CoV-2循環の減少を開始させる主要な要因ではなかった
Pereda-Lothたちは、フランスにおける2020年秋の重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の動態を調べた。ウイルス抑制の最初の引き金になったのは、政府が実施した「非常事態」と外出禁止令の対策で、その後のより厳しい制限のロックダウンではなかったことが分かった。
Article | 14 Jun 2021 |
Open Access
再構成可能かつリサイクル可能なソフトエレクトロニクスに向けた自己治癒液体金属複合材料
フレキシブルなエレクトロニクスデバイスへの関心が高まっているが、そうしたデバイスは柔らかい性質を持つため損傷を受けやすい。本論文では、液体金属-エラストマー複合材料が自己治癒することが示されている。また、この複合材料は、電気抵抗をあまり変化させずに1200%伸長可能であり、導電回路の再構成を可能にする。
Article | 11 Jun 2021 |
Open Access
軟X線による接着界面の物理的・化学的画像化
ポリマー複合材料の接着メカニズムは、接着によって結合界面が埋もれてしまうため、理解が困難である。本論文では、軟X線を用いて界面の化学的・物理的性質が調べられ、接着メカニズムや結合強度に影響を及ぼすマルチスケール因子が明らかになっている。
Article | 17 Jun 2021 |
Open Access
よごれのない燃える航空燃料は飛行機雲の雲量を減少させる
すすの生成レベルが低い芳香族成分を混合した持続可能な燃える航空燃料は、すすと氷の個数濃度を50から70%減少させ、氷の結晶の大きさを増加させうると、二機の航空機の作戦における排気と飛行機雲の特性の測定が示唆している。
Article | 18 Jun 2021 |
Open Access
植物プランクトンの光順化は海洋の海中葉緑素極大の全球分布を決定する
環境条件に応答した細胞内の資源配置の交換は、全球の海洋における海中の葉緑素極大深度を矛盾なく説明すると、生物地球化学的海洋循環モデルによるシミュレーションが報告している。
Article | 04 Jun 2021 |
Open Access
国家間のディスタンシングの増大によって明らかになったCOVID-19の伝播の抑止における旅行制限の有効性
エピデミックの拡散は、本質的に人の移動パターンによって駆動されるとともに、輸送システムによって制約され、その理解にはネットワークによるアプローチが重要である。今回著者たちは、国家間のディスタンスの枠組みを開発して、航空路線ネットワークの上でCOVID-19の拡がりを捉え、複数の発生点の存在下で移動制限の有効性を分析し、協調的な旅行制限を最適化する戦略を示唆している。
Article | 17 Jun 2021 |
Open Access
漸新世の巨大サイからパラケラテリウム属(
Paraceratherium
)の進化についての手掛かりが得られた
Dengたちは、中国において2650万年前の上部漸新世のJiaozigou層の標本から巨大サイの新種
Paraceratherium linxiaense
を発見したことを報告している。関節でつながった下顎骨と環椎を持つ完全な保存状態の頭蓋骨の形態学的な解析から、高レベルの特殊化が起こったことや、
P. bugtiense
と近縁な
P. lepidum
とともに1クレードを形成することが明らかになった。
Article | 23 Jun 2021 |
Open Access
シアノコバラミンは酸化ストレスやDNMT-SOCS1/3-IGF-1シグナル伝達を調節することで1型糖尿病において心筋症を防ぐ
ノースカロライナ大学チャペルヒル校の鹿子木将夫たちは、シアノコバラミン(B12)が、1型糖尿病マウスにおいて、活性酸素種レベルの低下およびDNMT-SOCS1/3シグナル伝達を介したIGF-1レベルの回復により、心筋症を防ぐ役割を持つことを報告している。このことから著者たちは、B12が心保護効果を介して糖尿病性心筋症を防ぐための有望な治療選択肢になると提案している。
レポート「
学際的研究を超えたその先へ ― SDGs達成に向けて ―
」
2021年3月26日、東京大学未来ビジョン研究センターとシュプリンガー・ネイチャーの共同で「SDGsシンポジウム2021:学際的科学から解決策を考える食料、水、気候、生態系の持続可能な開発目標」がオンラインで開催されました。 シンポジウムは、基調講演・研究発表・パネルディスカッションで構成され、SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて意義深い意見が交わされる貴重な機会となりました。
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